転職で年収340万円上げた方法

340万円あったら何がしたいですか?

旅行に行って高級ホテルに泊まったり、通販サイトで便利そうな物をポチりまくってみたり、普段は飲まないお高いお酒を飲んでみたり……。

大抵の趣味は実現できちゃいますね!

わたしは転職で年収を340万円上げました。

めちゃくちゃ高いスキルを持っているから?
―いいえ。

超有名企業に転職できたから?
―いいえ。

運が良かったから!?
―これは、はいw

わたしが転職で年収を上げられた理由は、たったひとつの気づきと、たったひとつの行動、この2つが理由です。

その気づきとは、自身のスキルの高さ・低さと年収には、本質的には関係がないこと。
その行動とは、転職後に誰よりも挑戦して成果を出したこと。

この記事ではわたしの実体験を通じて、どうやって年収を340万円上げられたのかを、包み隠さず全て解説していきます。

あなたのこれからのキャリアに、ほんの少しでも参考になる部分があればとても嬉しいです。

高卒ネトゲ廃人のニート時代

転職して年収340万円上げるって、めちゃくちゃすごいスキルを持ってるとか、有名社長のコネでもあるんじゃないの?
なんて思われるかもしれません。

スキルとかコネとか、あったらいいなああぁぁぁと思います。本当に。
でも残念ながら非凡なものは持っていません。

一応大学には入ったものの、コマを選んで単位を取るという自己管理ができずに、通学しなくなるまでそう時間はかかりませんでした。

高校まではひたすら言われたことをやれば単位を取って卒業できるものの、大学に入って自分で決めるということにいきなりつまずいたんですよね……。

情報工学科に入学したので、自宅で課題をやるためにデスクトップPCを持っていました。(やったとは言ってない。)

プログラミングをするでもなく、ただそこに鎮座するPC。

置いといてももったいないし、元とらないと損ですよね。

気が付いた時にはネトゲがインストールされて、バーチャルの声も顔も知らない人間関係に、どっぷりとはまっていました。

ファンタジーアースとか、(まだゼロが付く前
リネ2とか(まだギランより北が実装されてない頃、アデンもなかったはず
アイオンとか(リリース最初期
FF14とか(もちろん根性版

ひとつでもわかる人は( ´∀`)人(´∀` )ナカーマの\(^o^)/オサーン

当時は7時頃に寝て13時頃に起きる生活でした。

クラメン<いつ寝てんの?
ワイ<朝
グラメン・ワイ<うぇwwっうぇwww

一念発起してサラリーマンになるも月間労働360時間over超絶ブラックの洗礼

こう見えて根が真面目なので、ネトゲ廃人ニート時代は5年ほどでピリオドに。

お父さま、お母さま、お姉さま、その節は養ってくださってありがとうございます。
わたしは今も元気に生きています。

年齢的には第二新卒と同じくらいの頃、サラリーマン人生はハローワークから始まりました。

報連相もできない腐れニート上がりの社会不適合者の面倒を見て下さったNさんには今も感謝しています。

今思えば社会人としての当たり前を教わったのはその時でした。(行動に反映できるようになったのはもう少し後……、すみません……。

夜から朝はネトゲしないといけないから、午前中で仕事を終わらせて午後は会社の机で熟睡する日々。

わたしがNさんの立場なら、キレちらかしてへし折って辞めさせて終わりでしょう。

でもNさんは見限ることもなく、根気よく会話を続けてくれましたね。
あたなたは神か、もしくは仏なのか。

そんな生活が1年ほど続いたときに転機が訪れます。
新規開発プロジェクトへの参画チャンスが降ってきました。

IT業界新人あるある第3位、何を作りたいわけでもないけどとりあえずプログラミングしたい。

例に漏れずプログラマに憧れを抱いていたわたしは、迷わず新規開発プロジェクトに転籍しました。

そこで待ち受けていたのは月の労働が360時間前後のハイパーブラックの環境。
それが約2年続きました。

今でも覚えているのは、月末に勤怠をまとめてつけていたとき。

今月の労働時間を見たら、そこには360という数字。

思わず隣の席の同僚に、ワイ毎日12時間働いてるわ、といって2人でゲラゲラ笑った鮮明な記憶があります。

12時間といったら朝9時にスタートして、休憩1時間込みで終業が22時です。
それが月30日で360時間。

今思えばどう考えてもやべー環境です。

でもその経験があるから、何があってもあの頃よりはマシだなと思えるようになりました。

生活リズムは安定するも年収300万円のSES時代

新規開発プロジェクトが大炎上の末終わりを迎えた頃、初めての転職の機会が訪れます。

残業代でめちゃくちゃ手取りが増えていたのに、新規開発プロジェクトが終わってほぼ残業が無くなったとき、収入がガクンと下がりました。

正確には覚えてないんですが、確か時給1200円とかで仕事していたので、残業無しで1200円×160時間=192,000円くらい。

プロジェクトに配属されていた頃は、1200円×160時間+1200円×残業加算1.25倍×200時間=492,000円くらい。

いま計算してみて、この記事を読んでくださっているあなたより恐らくわたしの方が驚いているんですが、税金を考慮していないので正確ではない前提で、半額以下になってそうですね!ビックリ!

手取りがガクッと下がってやる気もガクッッッと無くなり、そして転職を決意します。(失業保険キッチリ貰って貯金も食いつぶしたのでたぶん1年くらいディアブロ3で遊んでた。

より良いキャリアを築きたいなんて意識を持っているわけでもなく、初就職の成功体験?から、またハローワークで転職先を探しました。

2社目はSESの会社でした。IT企業という名の派遣会社ですね。

尊敬できる先輩に出会い、かくかくしかじか……。

ぶっちゃけあまり話せる内容がありません!

収入もハネないし、勤務時間も安定し残業が多くても60時間程度。

月収26万円くらいで働いていたので、26万×12カ月=年収312万+残業代くらい。(正社員だけどボーナスは無い会社でした。

じゃあこのとき何を考えていたのか。このままずっとのらりくらり歳を取っていくのか。

キャリアの全てをIT業界で過ごしてきたはものの、取り立ててプログラミングが優秀なわけでもありませんでした。

色々な現場を転々とする中でスペシャリストになれるはずもなく、中途半端なジェネラリストという最低なポジションにいることを自覚したとき、その瞬間が転機でした。

会社にとってジェネラリストは便利です。

何でもそれなりにこなせて、社歴が長くなるほど阿吽の呼吸で曖昧な指示を読み取ってくれるようになり、何より転職市場で価値がないから企業にぶら下がり続け、薄給で使い潰せるから。

自身に価値を付けるには何をすべきか。それはひたすら得意を伸ばし続けることです。

得意なことなんて無いですよ……、なんて声が聞こえてきそうですね。

あなたの得意を知る基準のひとつは、たいして頑張ってもいないのに頼られたり感謝されることです。

逆にめちゃくちゃ頑張った会心の出来の成果物が誰からも何の反応も無かったら、それは得意なことではないかもしれません。

わたしの得意は人を取りまとめることでした。

意見が対立する人たちから合意を得るために根回しをしたりするのが、あまり苦にならずできる人間なんです。

この得意を磨いて、チームのリーダーとして、管理職として、一貫性のあるキャリアを築くことを決めました。

転職と挑戦を通じて年収340万円アップ!

そして2回目の転職。今回は管理職として採用されるという目的があったため、ハローワークではなく転職エージェントを利用しました。

得意を徹底的にアピールできる職務経歴書を作りこみ、面接対策も行いました。

そしてリーダー候補としての採用を勝ち取ります。

2社目の最終的な年収は350万円ほど、3社目から提示された年収は450万円ほど。

転職した時点で年収100万円アップが叶いました。

でもここで満足しないでください。本当に大事なのはここからです。

新しい職場、新しい人間関係、何物でも演じられる絶好のチャンスが転職直後のタイミングです。

長く働いた職場ではある程度あなたのキャラは固まっているハズ。

突然熱く語り始めたり、意識高い系の発言をしても、ねずみ講にでも引っかかったの?と思われるのがオチです。

新しい職場で突然熱く語り始めるのはおすすめしませんが……、でも問題に対して前向きに挑戦するには絶好のチャンス!

あなたはどんな人かという固定概念が無いからこそ、チャレンジしたらするほど前向きな人物という評価を受けられます。

わたしはリーダー候補として採用され、大規模プロジェクトが2本並走する中で、そのうちの1本の管理権限を完全に掌握し、かつプロジェクト自体も不具合や遅延なくリリースまで持っていきました。

その過程で姿勢を評価され、当初予定より早くリーダーに抜擢されることに。

新リーダーとしてチームの掌握を進めているとき、別のチームで契約の存続に関わる大問題が発生。

わたしの選択は、チームリーダーを古参者に引継ぎ、別のチームのリーダーとして契約問題の鎮火を行うというものでした。

そして本来であれば契約打ち切りになるところ、来期以降の契約継続を勝ち取りました。

1つ目のチームの大規模プロジェクトの管理、2つ目のチームの契約問題の解決と契約継続。

この2つの実績を評価され年収690万円、転職で340万円の年収アップを達成しました!

キャリアにおいて磨き続けるあなたの得意を決めて、その得意を伸ばせるチャレンジと実績を積み上げる。

これを繰り返すことで年収は後から勝手に付いてきます。

そしてこれからの挑戦の記録

契約問題を解決して、今のチームはとても落ち着いた状況になりました。

安定はしていますが、挑戦も成長もない環境です。

わたしのこれまでの経歴を振り返ると、大きな問題が起これば起こるほど、開き直って笑い飛ばしながら挑戦するキャリアを積み上げてきました。

どうも問題が起きないと燃えない質のようです。

わたしの得意を磨き続けるために最適な環境はどこなのか、わたしのスキルを一番高く買ってくれるのは誰なのかを自問自答しながら、これからも一貫性のあるキャリアを築いていくつもりです。

わたしは今の会社で、中途採用の担当としても仕事をしています。

これまでの一貫性のあるキャリアの選定とその後のチャレンジにより年収340万円アップの転職ノウハウと、中途採用担当者としての知見をもとに、あなたの転職による年収アップに少しでもお役に立てる情報をお届けします。

転職活動の流れや採用されるためのポイントを記事にまとめているので、気になる内容があればそちらもお読みいただけるととても嬉しいです。

ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました。